Home > 未分類 > 感情の欠落と投資の成功

感情の欠落と投資の成功

 脳障害のために恐怖や心配といった基礎的な感情が欠落してしまった被験者が、単純な投資ゲームで健常者よりも好成績を収めたらしい。もっとも、脳障害を負った被験者4人のうち3人が自己破産を経験しているとのことで、必ずしも実生活上での優位を示すものではないようだけど。

  スリルと興奮を存分に楽しんだ末に、航空券代とホテル代を上回る散財をネヴァダの砂漠で果たしてきた僕としては、スリルと興奮を楽しむ「基礎的な感情」ってヤツが多少恨めしくもあるけれど。実はディーラーと自分の手札の相関から最善の手を導く「虎の巻」を買ったのだけど、そんなのに従うなんて面白くもなんともない。で、当然のごとく負けるわけだ。というか、そんな虎の巻で勝てるくらいだったらあんな豪華なホテルは建たないって。

 ともあれ、経済学と神経科学を融合した「ニューロエコノミクス」という分野での実験ということで、経済学が仮定する「合理的な判断」が人間によってどのように実行され、またはどのように実行されないのか、という検証が興味深い。

 仮に今の経済システムが、ある種の感情の欠落を本当に要求しているのだとしたら、それは寂しいことだ。ホモ・エコノミクスが幸せな人間像に収束するのか、しないのか、気になる。例えば記事に出てくる被験者に資産運用を任せて、その収益でカジノを楽しむという考え方も成り立つのかもしれないけれど、その方法論っていうのはさらに「心ない」気がする。

 

Taking the Emotion Out of Stocks

People with certain kinds of brain damage may make better investment decisions. That is the conclusion of a new study offering some compelling evidence that mixing emotion with investing can lead to bad outcomes.

関連記事:

blog comments powered by Disqus

Home > 未分類 > 感情の欠落と投資の成功

Return to page top