- 2005-08-31 (水) 0:00
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シャワーにおける問題の初球で、僕はシャワーのはじめが冷たくて厭だ、ということを書いた。オーケー、いろいろ書いたけど要はそれだけのことなんだよね。
ホース型のシャワー・ヘッドなら、はじめの冷たい水をやりすごせるから問題ないのだけれど、これはこれで「反作用の旋廻」とも呼ぶべき問題が生じる時がある。

ときどき、シャワーを浴びているうちに、水の勢いでヘッドが右あるいは左に振れちゃうことがあるんだよね。髪を洗っているときとか両手が使えないから、自分もお湯を求めて、ヘッドの動きに合わせてヨタヨタと動くことになる。これって間抜けだ。
そんな事態を見越した天才もいたわけで、ヘッドの差込口が正円ではなくて多角形のシャワーもある。これならどんなに勢い良くお湯を出してもヘッドが振れる心配がない。なんでこの素晴らしい発明があまねく普及していないのか、とても不思議だ。
後世のために悪い例を挙げるとすると、僕はフランクフルトの安宿のシャワーを思い出さずにはおれない。差込口が正円なのは、まぁ許すとしよう。20世紀はまだそんな代物が幅を利かせていた時代なんだから。問題は、そのシャワーはヘッドを固定する高さを変えられるようになっているにもかかわらず、どの高さでも「ちゃんと固定されない」ことにあった。
言うまでもなく、反作用の旋廻が起こる。狭いシャワールームだったから、放っておくとほとんど壁にお湯をかけているような状態になるくらいだった。そして、ヘッド受けがしっかり固定されないせいで、どんどん下のほうに下がってくる。直しても直しても左右に振れる。直しても直しても下がってくる。加速度的に下がる。ことは反復横跳びと屈伸の複合したアスレチックな問題に発展する。
人類を宇宙に導いた反作用の力学は、僕らを浴室の壁にもまた、追いやる。
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