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手羽先アメリカ代表

 手品の城(マジック・キャッスル)も酔狂だけど、全米一というバッファロー・ウィングを追って山の向こうのバーバンクまで行くのも酔狂かも知れない。

 「手羽先から始まるBANK$」で書いたとおり、無類のバッファロー・ウィング好きらしい小宮山雄飛氏が「1ランク上の味と言っていい感じ」と言うバッファロー・ウィングを食べに行く。フリーウェイの渋滞を承知で、しかも上司のプロデューサーを連れていくなんて、けっこうチャレンジングだ。

 バーバンクというのはハリウッドの向こうがわで、レコーディング・スタジオがあったりするからよく行くんだけれど、わざわざ食事に行くには遠い。特に億劫がって西ロサンゼルスという狭いエリアでしか食事をしない僕らとしては、遠征って感じだ。しかも、手羽先。

 そんな無茶な遠征に上司を駆り出すのは会社員人生をかけた大博打――でもないけど、まぁ、週末の夜のビールを託すわけだから、ちょっとドキドキする。本当に僕らは仕事帰りの大半を枝豆と鶏唐の世界で過ごしているので、その惰性を打ち破ってアメリカンに行くのが今宵のテーマだ。

 「リブスUSA」というその店の床は、小宮山氏の書くとおりピーナッツの殻に覆われていた。というのも、入口にピーナッツがつまった大樽が置いてあって、みんなそこから勝手にピーナッツをとって、食べるたびに床に殻を捨てるからだ。これってちょっと、野球場みたいな感じだ。

 で、迷わず生ビールとバッファロー・ウィングを頼むんだけど、これがうまい。これが、というか、この組み合わせが、うまい。手羽先→ビール→手羽先→セロリ→ビール・・・(以下略)

 そして、ダメ押しのリブ。七面鳥にかけるみたいな甘いソースがかかってて、酒飲みとしては好みが分かれるところかもしれないけど、柔らかくって美味いんだよね。ご飯があれば2杯は余裕。ビールだったら2杯以上。

 メニューの通り「America’s #1 Hot Chicken Wings」なのかどうかは分からないけれど、ロサンゼルスに人がきたらこの雰囲気とピーナッツと手羽先は案内するに値するなぁ、って感じ。

 ま、人がこなくても行くんだけどね。ということで、次回のレコーディングは夕方で、帰りに寄って行きたいなぁと思うきょうこのごろ。

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