- October 12, 2007 6:57 PM
ロンドン行きの飛行機に乗るまでに時間があったので----けっきょく飛行機の出発は遅れてさらに空港で待たされることになるんだけど----、昼食後もニースの旧市街で時間をつぶす。目当ては昨晩のアイス・クリームにかかっていた蜂蜜だ。広場に花や食材の朝市があるのを思い出し、昼食後、閉店間際の店々を渉猟する。
蜂蜜を売っている露店がひとつあって、そこで吟味。花の種類ごとに並んでいて、ある種類は500gで9ユーロ弱、もう一種類は400gで8ユーロ弱。微妙な計算だけど前者のほうが割安なわけで、ユーロ高もあって心は前者に動く。ところが、ラベルを丹念に見ると、後者がAOC銘柄だってことに気づく。原産地呼称統制(Appellation D'origine Controlee)がワインやチーズだけじゃなくて、蜂蜜にもあったとはね。
店員の兄貴がいろいろ説明してくれたけど、よく分からないままに、3個で22ユーロに負けるだけ負けてもらって、とにかく買う。いまロンドンのホテルでしげしげと見て、この蜂蜜がプロバンス産のものじゃなくてコルシカ島産のものだってことに気づいたけど、まぁ良しとしよう。なにしろ、AOCの対象になっている蜂蜜は、これとspain de Vosgesってところ(どこだ?)のものしかないようだから。
AOC、恐るべし。どんな余所者であっても、ラベルが読めなくても、「AOCなら間違いないだろう」的なお墨付きを感じてしまう。まさに権威。
たしかANAの機内誌の広告で見たのだけれど、鹿児島県が似たようなプロモーションをしていた。いわく、「「薩摩」の表示が認められるのは、「鹿児島県産のさつまいもと水を使い、鹿児島県内で製造・容器詰めされた本格焼酎」。同県内・奄美群島で製造される黒糖焼酎は対象外。県産であっても米焼酎や麦焼酎には「薩摩」表示はできない。」(醸界タイムスWeb版より)という内容で、鹿児島の芋焼酎ファンとしては非常に頼もしい。
いろいろ調べてみたら、大和総研の「食の安全と原産地統制」と題したコラムがヒットして、「民間(事業者団体等)、地方行政、国が役割分担をしつつ、トータルとして食の安全性や食文化の維持発展が確保される仕組みが構築されることを望みたい。」とそれは結ばれていた。安全性や文化の維持というと、ちょっと守りっぽいニュアンスがなくもないけど、「お国自慢」の買い物はいつだって楽しい。是非とも日本でも統一的な統制が普及して欲しいなぁ。
僕もこのブログで、微力ながら普及促進に尽力したいところ。さて、帰国したら白石酒造の焼酎を飲もう。(笑)


