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BSマンガ夜話/のだめカンタービレ

 今日も今日とて、チャイコフスキーの交響曲第4番を地下鉄でもバスでも聴く。気に入ったスピーカーがある、というだけの理由で帰宅後もダイニングで調べものをしながら、とにかく聴く。ちなみに調べものは、ライブドアによるニッポン放送株取得に際しての資金調達という、かなり出歯亀的なもの。


 さて、そろそろ寝るかということで寝室に戻ってテレビをつけたら、「BSマンガ夜話」なる番組をみつける。マンガ「のだめカンタービレ」について夏目房之助氏をはじめとする諸氏が語っていて、非常に危険なお題だ。このオーケストラ浸りの僕にとって、これほどハードルの低いマンガはない。交響曲1曲の1楽章だけでこれだけ反芻しているのに、マンガに手を広げて、そこでまた他の楽曲に興味を持ったりしたら大変だ。


 とはいえ、僕はゲストのKOKIAの言葉にどきりとする。「すごい指揮者が来るといままで出なかった音が出るようになる」、「指揮者の指先からオーラが出る」、なんて趣旨の話をする。小澤征爾が彼女の学校(あとで調べて桐朋学園と知る)に来たとき、彼のオーラはやはりすごかったらしい。


 オーラまでは分からないけど、ネルロ・サンティの指揮は僕にも「まるで彼の指先から音の種が蒔かれて、それらが様々な楽器にぶつかって音が弾けているような」と感じられた。彼女の言葉に、NHKホールでのあの印象が蘇ったのだ。


 番組で夢枕獏が紹介した「のだめ」作中の文章もまた、どれも魅力的で、それらをマンガ的/音楽的文脈のなかで読んでみたい!という気持ちにさせられた。夏目房之助が指摘する、マンガ的文法での音楽表現という切り口でも、是非とも読んでみたい。


 もう仕方ない、ということで読もう、「のだめカンタービレ」。もう何年も前にオフィスの書棚にはじめの3巻があってこっそり読んだのを覚えている。ちょっと読んですごく気に入ったマンガだし、乗りかけた船だ、もう仕方ない。来月はヨーロッパ往復とアメリカ往復があるし、マンガ19冊くらいなら機内に持ち込んでも大丈夫だろう、という良からぬ企みが鎌首をもたげる。

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