- December 10, 2007 10:39 AM
- 旅する

僕はいま、成田空港にいる。僕はまもなく始まる、電話も鳴らなければメールも来ない13時間弱の平穏を、アニメ「のだめカンタービレ」で満たすつもりでいた。朝5時に家を出て15分後からオフィスで仕事をして、成田エクスプレスに飛び乗っても、そもそも1泊3日でロンドンという意味不明な旅程でも、なお、「のだめ」は楽しみだった。
ところが。成田にあると信じきっていたツタヤは、しかし、第1ターミナルにしかなかったのだ。DVDプレイヤーを借りて、DVDも全巻借りて、徹底的に「のだめ」漬けになるはずだったのに。声を大にしてツタヤさんにお願いしたい。過酷な出張に一服の清涼剤をもとめる僕のけなげな心の、その尊い犠牲を無駄にしないためにも、是非、成田の第2ターミナルに早急に開店してください。ちなみに、金曜日にもういちど、今度はアメリカ行きでこのターミナルに参ります。できましたら、それまでに、なにとぞ。
さて、ツタヤのない第2ターミナルなんて、富士山のない日本のようなものだけど、それでも、第2ターミナルでもちょっと嬉しいことがあった。知り合いが同伴者ってことでファースト・クラスのラウンジにいれてくれたんだけど、そこで腰掛けたすぐ隣の席に、なんとオノ・ヨーコさんが。頭がフットーしそうだよおっ。
来日の事実を確認すべく、横でバレないようにググるときも、「オノオーコ」とか入力しちゃって、グーグルに「もしかして: オノヨーコ 」とか言われる。いや、だからさ、そう思って検索してるんだって、なんてことを、ミスタイプを尻目に思ったりする。どうやら、ジョン・レノン音楽祭で来日されたご様子。
そんな僕の緊張を尻目に、ついさっき、あるビジネスマンが、ラウンジのライト・スタンドを思いっ切り倒した。そして、彼が気づいたかは知らないけれど、ヨーコさんは当然びっくりして、「あらまぁ」なんて感じで同行者と話している。一方で、僕は注目もされないし、話題にされる気配もない。おいしいなぁ、彼。僕も精進しないと。
戦争も現実ですが、日本武道館でイマジンを合唱する人があれだけいたのも確かな現実。 世界が真っ暗になったわけではない。 絶望している人、シニカルになっている人、死のうとさえ思っている若い人に、そこを見て欲しい。 現実は、その把握の仕方で変わる。あなたたちの未来は輝かしいんです。 (オノ・ヨーコ名言より)
ツタヤがないことも現実ですが、オノ・ヨーコさんを見られたことも(「会えた」とは言えないけど)確かな現実。出張は、その過ごし方で変わる。アニメがなければコミックを買えばいいんです。そうすれば僕のフライトは輝かしいんです。ということで、知人が勧めるカレーを食べて、本屋さんに行ってきます。


