- March 9, 2008 10:46 PM
- 食べる

ゴルフの帰り、古川橋まで同行者のひとりを送る。僕がふと「まるきんラーメンでも食べようか?」なんて言ったものの、あると思った場所に見当たらない。僕の思い違いか、はたまた移転か? 車内はすっかりラーメン気分になってしまい、「乃木坂の五行に行こう」という提案も出たのだけれど、五行の前は気が萎えるような行列。そこで、僕たちは青山墓地の入口の、かおたんラーメンの戸を叩く。
僕はすっかり興奮していた。それは中学校の後半になってからだと思うけれど、この界隈を徘徊するようになってから、つまり十数年間、僕はずっとこの店の看板が気になっていたからだ。青山墓地の端に、かなり唐突にラーメン屋があるのは不思議だった。外苑西通りをはさんで向かいにある米軍施設と対をなして、このラーメン屋もまた、なにか特殊な施設のようにさえ見えた。
もちろん恐れをなして、という訳ではないけれど、どういう訳だか僕はまだこの店に一度も入ったことがなかった。そこで今日は千載一遇のチャンスということで、車を駐めてバラックのような店に入る。店内は見かけよりも大きくて、テーブルをはさむ2列のベンチに腰かければ全部で20人ちょっと座れそうだ。山小屋のような雰囲気で、客のあいだにも自ずと一体感が流れる。
かおたんラーメン(700円)をそれぞれ頼んで、6個入りの餃子(550円だったかな)を4人でつつく。醤油ラーメンのスープは揚げたネギがたっぷり入っていて、さっぱりと食べられる。とはいえ、味がどうこうというより、この地味ながら異様に目立つバラックについに入れた、という感慨こそがなによりの後味。


