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前回から気になっていたパブ、ライシアム・タヴァーン(Lyceum Tavern)についに入る。正確に言うと前回も今回も入店はしたものの、夜10時半過ぎに行ったら「食べ物はもう出さない」と寂しい返事。けれど、外の店はどこも同様で、かといって再び前回同様ホテルのパブというのは避けたかった。ビールだけが晩飯で上等じゃないか。
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「木の樽から供する本物のエール」というのが店頭の看板が謳うお勧めのようなので、それを頼む。軽いのと重いのがあるというので、脊髄反射で「重いほう」と言ってしまったけれど、つまみが一切ないのなら「軽いほう」にすべきだった。店内を見渡すと、みんな黄金色の「軽いほう」を飲んでいて、僕だけが黒い「重いほう」を飲んでいる。ちなみに1パイントで1ポンド半で、これはさっき雑貨屋で買った1パイントの缶ビールと同じ値段だから、圧倒的に安い。
ともあれ、町を行きかう赤い二階建てバスを見ながら空きっ腹にビールを流し込んでいると、観劇の余韻と旅情が相俟って、なんともいい気分になってくる。そして、いよいよ閉店。「あと10分」と急かされるままにビールを飲み干して店を出る。帰りにまた雑貨屋に寄って、ポテト・チップスの小さな袋を買い、それを食べながらホテルに帰る。これが僕の、観劇後の華麗な夕食になった。ビール上等。
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