- July 23, 2008 5:14 AM
- 旅する
1週間ほどかけて、少々早足ではあったけれど、アメリカのヨセミテ国立公園、デス・ヴァレー国立公園、グランド・キャニオン国立公園を妻と巡ってきた。最初の問題は荷物の量だった。グランド・キャニオンではキャンプをするから、テント、イス、テーブル、寝袋、登山靴、食器の類。最後に寄るラス・ヴェガスでは多少洒落込みたいので、ジャケットと革靴。大きなスーツケースと、僕本人が入れるほどのダッフル・バッグで合わせて60kgにもなる。これに身辺用品のキャリー・オンが加わる。この重装歩兵のごとき装備でもなお、旅の幕開けを快適に迎えられたのは、はじめて使うJALフライトキャディサーヴィスのおかけだった。
窓口に電話をして予約をすると、自宅まで荷物を引き取りに来てくれる。直前まで資料やら何やらを用意する出張には向かないし、そもそも出張はさして大荷物にはならないので、機内誌の事務的なページで見つけたこのサーヴィスに僕はそれほど魅力を感じていなかった。けれど、今回は大助かりだ。一度では運べないほどの荷物を電車に担ぎこむのも骨が折れるし、空港まで車で行ったところで駐車場からカウンターまでに汗だくになる。さらに、帰国するなり同じことをしてさらに自宅まで運転するのは億劫だ。
登山をしに行くのに空港までの道程を億劫がるのもナンセンスだけれど、疲労の質が違う、としか言いようがない。これまで僕はタクシーでジムに通う人を内心どうかと思っていたけれど、ある意味では同じ穴のムジナなのかも知れない。ともあれ、福山通運は指定した時刻に荷物を取りに来てくれて、氷山の一角とも言えるような軽装で空港に向かった僕らは、JALのチェックイン・カウンターのすぐ近くでズタ袋と大箱とを無事に受け取ることができた。あとは、僕が幼少の頃から愛してやまないショッピング・カートにそれらを乗せ、20メートルばかりを転がすだけだ。
1個につき「自宅から空港まで」あるいは「空港から自宅まで」を1回と数えて、JALフライトキャディサーヴィスに該当する航空券なら1人あたり1個を無料で運んでくれる。JALグローバルクラブ(JGC)の会員ならこれにもう1個分足されるので、僕たちは3回分運んでもらえる計算になる。そこで、往路で空港まで2個、復路で自宅まで1個を依頼する。復路の残り1個は、同じABCのカウンターでアメリカン・エキスプレスの勘定で運んでもらう。
たかが荷物、されど荷物。3年前にロサンジェルスでの長期出張から帰る時、サーフボードからXboxまでを文字通り夜逃げのように担いで、ほうほうの体で帰国して家人に車で迎えに来てもらったのを思い出すと、ちょっと隔世の感がある。クレジット・カードやらマイレージやらの特典にかける僕の女々しい情熱について妻はちょっと呆れ気味なんだけれど、今回はしてやったり、と思う。ただし、そう思っているのは僕ひとりだけなのかも知れないけれど。旅行系特典をめぐる孤独な戦いは続く。
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