- July 6, 2008 8:18 PM
- 暮らす
妻の友人Yさんと食事をしに成城学園前まで行ったら、Yさんが駅界隈を案内してくれた。その中でも一番の収穫はこの、ロベール・ル・エロ・パリ(Robert le Heros Paris)のノート。ロディア(Rhodia)の橙のカバーも色こそ楽しげで好きだったのだけれど、デザインはストイックだ。中身が方眼紙なんだから、外見くらい遊ぶべきじゃないか。いや、別にそういう風に思っていたわけじゃないんだけれど、一目見ただけでロベール・ル・エロにそう思わされてしまったのだ。
ロベール・ル・エロのブロッサムというこのノート、表紙には紺や桃、橙や黄土の花々が咲き誇っていて賑やかだ。それでいて空が開いているからうるさくない。ブロッサムという名前を尊重して花々といったけれど、この柄の率直な印象は精子か胞子だ。まぁ、それらもまた、ブロッサムということで深入りはしない。方眼の線は柔らかい橙色で温かい。
ロディアに比べると、紙質がちょっとゴワゴワするような気がするのと、方眼の線は青のほうが目立ちすぎずにいいんじゃないかという気がする。けれども、紙質もペンの滑りに障るわけではないし、方眼に至ってはそもそも無視して使っているので、どちらもどうってことない。大事なのはやっぱり、これを開いて「さて勉強しよう!」って気分になるかどうかなのだ。ロディアもいいけれど、ロベール・ル・エロのほうが盛り上げ上手だ。そう思う限り僕は、このノートでより盛り上がるのだから、予言の自己成就にほかならないけれど。
駅ビルではほかにライブを観たりもした。遠くから聴こえてきて、Yさんが「オペラの音楽では?」と言い、僕は「日本語の歌詞が聞こえるけれど?」と言ったけれど、そのどちらもが正解だった。曲はボロディンの「ダッタン人の踊り」で、日本語の歌詞があてられていた。歌っているのは藤澤ノリマサという歌手で、迫力満点の歌唱力。でも、「ダッタン人の踊り」は曲の雄大さや情景に歌詞が全く負けている、という印象。オペラだけでは商業的な魅力が乏しいのか、と勝手に邪推。
成城では桂花という中華料理屋で舌鼓を打ち、女子の間では有名らしいサロン・ド・テ・アンジェリーナでお茶を飲む。あとは小さな雑貨屋で爽やかな色合いの布巾を買う。成城ってかなり女子度が高い街なんじゃないかと、花柄のノートやらチェックの布巾やらを買って気づく。僕は流されやすい男子なのです。
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