- September 15, 2008 7:46 PM
- 暮らす
僕の車を、妻が初めて独りで運転して出かけていった。そんなわけで僕は、運転手と車体が無事に帰ってくるか家でやきもきしていた。しばらく経って妻から、「なんかへんなのでた!」という、緊急のようでいて全く要領を得ないメールが届く。シカかクマが環七に飛び出したかのように読めるけれど、きっと警告灯が表示されたのだろう。電話で確かめると案の定そうで、それは「壷の中にビックリマーク」という、これまた要領を得ない説明。そして送られてきた写メールが上の画像。これは僕も見たことがない。さて、困った。
僕は電話でトランクに取扱説明書があることを話したけれど、運転手は「じゃあスタンドに行ってみる」という返答で、マニュアルを紐解く気は毛頭ないらしい。そこで僕は自動車メーカーのサイトでマニュアルを探してみたけれど、載せていないようだった。PCの前で自動車の取説を読むという状況は稀なんだろう。そこで試しにGoogleで「警告灯 BMW」と画像検索してみると、出てくる出てくる。写メールに写った警告灯を見つけるのにそう時間はかからなかった。
あるブログによるとこれはパンクの警告らしい。機械音痴にも馴染みあるローテクな事象でなにより。ガス・スタンドで見てもらうように妻に電話する。パンクそのものよりもショックだったのは、ブログ主が「この警告灯はマニュアルをみなくても一目瞭然!パンクです。」と書いてあったこと。妻は電話口で「壷」と言っていたし、そう言われると僕もタンクの系統かと思ってしまう。けれど、現代の自動車のトラブルが、いくら象徴的にせよ陶器の壷で表象されるわけはないのだ。僕も焦っていたのだ。二人して図表リテラシーが低い、ってわけじゃないとしたら(十分ありえる)。
ともあれ、改めて実感するのはGoogleの力。僕が彼女の助けになったのはGoogleが使える環境にいたという点と、トランクのマニュアルよりも気軽な存在だという点に尽きる。極論すれば、運転席から「ググれ」たら取扱説明書も家人も要らなかったかも知れないのだ。レクサスが、運転席から携帯電話でオペレータに話すと近くのホテルやらレストランやらを紹介してくれるサーヴィスを提供していて僕はちょっと惹かれたけれど、それすらも音声か何かでググれたらそっちの方がずっと早いし気楽だ。相手がググれないのに付け込んで"情報の関所"として「頼れる夫」感や高級感を演出する商売はそう長くは続かない気配だ。
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