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学生向け美術品貸出プログラム

  • 2009-05-30 (土) 13:58
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 MITスローン校の新入生向けメーリング・リストで、MITリスト・ビジュアル・アーツ・センター(List Visual Arts Center)の学生向け美術品貸出プログラム(Student Loan Art Program)のことを知る。ウェブサイトによれば、学生は400点に及ぶ絵画や写真を抽選によって1年間無償で借り、自室などに飾ることができるらしい。抽選といっても、5分の2の確率で希望する3作品のうちの1つが借りられるというから、決して望み薄ではない。このプログラムのウェブサイト、上のように奈良美智や村上隆の作品が写っているけれど、まさかそれらは借りられないよねぇ? ともあれ、これは素晴らしい試みだと思う。

 果たしてどんな作品が貸し出されるかという肝心なリスト、気持ははやるけれども、MIT学内のネット接続アカウントを登録しなければ見られない。さっきあらためて登録に挑戦したのだけれど、Javaがうまく働いてくれないので断念。貸し出し対象作品の展示会は9月2日からというので、まぁそれまでに確認すればいいとしよう。ただ、別のサイトによるとコレクションにはホアン・ミロの作品も含まれているようだから、期待は大きい。

 それにしても、貴重な美術品を貸し出して無傷で帰ってくるのだろうか? そのサイトでキュレーターのビル・アーニング(Bill Arning)氏が語るところによると、「作品が失われたことは幾年にもわたってほとんどない」とのこと。学生との成熟した信頼関係が窺われ、こう聞くとなおさら自分が預かった作品は大事にしなければ、と思う。一方で、ある学生が仏像をトカゲの水槽の近くに置いたせいで、その彫刻にハエがたかってしまい、結局その作品を燻さなければならなかったこともあるらしい。うーん。このプログラムで作品を貸し出す時には、美術品をどのように運び、どのように壁にかければいいか、について詳細な説明がついてくるそうだ。よく読んで気をつけよう、とセッカチなことに今から思う。

 アーニング氏によると、このプログラムの目的のひとつには「美術品を学生の生活の中にじかに置くこと」があるそうだ。「美術品のある生活をする学生は、ポスターのある生活と本物の美術品のある生活との違いに気づくでしょう」とのこと。僕はポスターが例えば油絵の原画に「劣る」とは思わない。けれど、こういう試みを通じて「美術品を部屋に飾る」という消費行動の裾野が広がっていけば、それは生活者にとってよりよい生活もたらすだけでなく、創作者にとっても新しい売り先が広がり、結果として、自己表現を支える市場が拡充したらいいなぁと思う。

 最小限に抑えるべく努力されているとはいえ依然として存在する作品棄損のリスク。これを敢えて取ることの社会的なリターンは、より多くの作品が将来にわたって制作され、それらが愛されていくことなのだろう。こういう利益考量を内在化させたいわば文化政策が、政府や自治体などではなく、大学のコミュニティ内で息づいていることに改めて驚く。GPSやセンサーを使って作品管理を高度化するとか、和風に味付けして日本でも応用できるんじゃないだろうか。

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  • http://twitter.com/kadoguchi/statuses/13196563547 kadoguchi (???)

    MIT??????????????????http://bit.ly/47URAi
    ?????????????????????????????????????????????????

  • http://www.thesyntaxerror.net/2009/09/18/161447 チャールズ街141番地 by the SYNTAX ERROR - 美術品貸出プログラムに応募

    [...] 目の回るような日々が続いていて、渡米前から楽しみにしていたMITリスト・ヴィジュアル・アーツ・センター(List Visual Arts Center)の美術品貸出プログラムの展示会になかなか行けずにいた [...]

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