2月に買った時はどこかいじけたような卑屈なような枝ぶりだったモンステラも、日当たりが良かったのか、2ヶ月ほど経つと「怪物」の名に恥じない堂々とした姿になってきた。その生長につれて鉢も狭苦しくなってきたように見えたので、4月25日、鉢変えをしてやることにする。
雨が吹き込むガレージで、プラスティックの鉢からゆっくり引き抜くと、根がぎっしりと詰まっていかにも窮屈そうだった。とはいえ根が詰まること自体はいいこととも聞くから、人間の主観で判断するのは僕の身勝手でしかないけれど。ともあれ素焼の鉢に植え替えると、モンステラ自身がどう思っているかはさておき、審美的にはずっと立派になった。
彼はこの2ヶ月で新葉を次々に出し、のみならず、その新葉がことごとく「切れ込み」入りなので、美的な進歩も甚だしい。買ってきた時は切れ込みのない葉が半分で、切れ込み入りの葉のそれもどこか中途半端だった。それが今や次々に見事な切れ込み入りの葉を生み出していて、妻は「私が愛情をかけたからモンステラが応えてくれた」と上機嫌。
値切って買われた身の上を知ってのことか、妻の歓心を買うモンステラのしたたかな人心掌握の術には敬服させられてしまう。そしてこの策謀の背後にある健気さが、ますます彼を愛らしく見せてもいる。うーん、僕まで術中にハマっちゃったみたいだなぁ。
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