6月末、茨城のアトリエに行ったら近所のKさんが、穫りたてのジャガイモを段ボールいっぱいくれた。その前にもらったソラマメとニンニクのお礼に行ったのだけれど、また作物をもらって帰ってくることに。そこで僕は、このジャガイモを使って料理をしてみることに。Googleで「ジャガイモ レシピ」なんて打ち込めばすぐに料理の候補が挙がってくるし、180度の油がよく分からなければそう検索すると見分け方が出てくる。いまさらながら、インターネットは生活を変えたなぁ。
Cookpadを見ながらジャガイモでつくったのは、じゃがいものガレット。ガレットってソバ粉のクレープだと思っていたけれど、このハッシュブラウン状のものもガレットと呼ぶのか。ともかく、これを作る。
実はジャガイモのガレット、焼いている途中で断念しかけた。ひっくり返すのが難しそうで、裏返す時に崩れるだろうな、と思ったのだ。オムレツを作るつもりが上手に寄せられず、根負けしてスクランブルド・エッグにしてしまう、あのイヤな感じだ。ところが片栗粉が意外に効いていて簡単には崩れず、さらに頼もしいことに、ツイングリラーが底力を発揮してくれた。
はじめはツイングリラーの深鍋で焼いていたのだけれど、浅鍋をかぶせて鍋ごと裏返せば、崩れたりこぼれたりするリスクを冒さずに反対側を焼けた。これにはオマケがあって、浅鍋についた畝が余分な油を落して、さらに、網目の焼き色をつけてくれる。鍋ごと裏返す大技だと当然一方の面しか浅鍋で焼けないのだけれど、このガレット、ある程度焼けてきたら、鍋を並べて水平方向に滑らせられるくらいには丈夫になる。
何をかけて食べようかと思ったけれど、黒コショウとナツメグが十分効いていたので、そのままでOKでした。
勢いあまって、冷凍庫で眠っていた豚のフィレ肉を解凍してトンカツも作ることに。時間もなかったのでレシピ通りに冷蔵庫で寝かさなかったからなのか、2分も揚げたら衣が黒くなってしまった。1分で十分キツネ色になって中までよく火も通っていた。こちらも塩コショウを揉み込んだのが奏功して、ソースなしに衣の香味と豚肉の旨味を味わえたと思う。料理酒に肉を漬けておいたのもよかったのかも知れないけれど、比較対象がないのでこれは信仰に近い。180度の油というのがどういうものか分からなかったのだけれど、このサイトでそれを知る。
あとは勢いで、茨城の八郷で買ってきた地元のタマネギを薄切りにしてサラダにする。ポン酢で食べようかと思ったけれど、ふと思いついた悪戯心でバルサミコ酢をかけてみる。ちょっと風変わりだけど、バルサミコとタマネギそれぞれの甘味と酸味が織り交ざって、トンカツと一緒に食べるのにはちょうどいい清涼剤という塩梅になった。
仕事帰りの妻にローヌの赤ワインを買ってきてもらうように頼むと、ジャン・ルイ・シャーブ・セレクシオン(Jean Louis Chave Selection)のコート・ドゥ・ローヌ モン・クール(Cotes-du-Rhone Mon Couer) 2007年がやってきた。料理も出来たことだし、我慢できずにデキャンタージュしてすぐに飲んでみると、しばらくはスパイシーさが悪目立ちしていた。けれど、その酸味と余韻が徐々に馴染んできて30分もすると期待していた味になった。ところで、いま知ったのだけれど「モン・クール」って「私のハート」って意味らしい。待てば海路の日和あり、ってこと?(笑)
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