- 2009-07-10 (金) 12:28
- 聴く

翌日はサイモン・アンド・ガーファンクルのコンサートなので、夕食のあと、ベスト盤の「The Definitive Simon & Garfunkel」の全曲を歌詞を見ながら聴く。電車で来日公演のポスターを見て、父の誕生祝いにちょうどいいと思ってチケットを予約したのだけれど、このコンサートは僕自身にとってもまた楽しみだ。それに、こんなことを言うのはちょっと不謹慎かも知れないけれど、マイケル・ジャクソンのことを思えば、偉大なアーティスト達は見れるときに見ておかなきゃ、という気分にもなる。
「サウンド・オブ・サイレンス」や「明日に架ける橋」のような超名曲ももちろんだけれど、このアルバムに収められた曲はどれも好きだ。そんな曲を敢えて3つ挙げるとすれば、「アメリカ」、「早く家に帰りたい」、そして「水曜日の朝、午前3時」かなぁ。
「アメリカ」が歌う、恋人たちの若さに満ちた高揚した気分、そして、世界の大きさに戸惑う気持ち。これらはいずれも僕がアメリカという国でいつも感じる気分だ。ll come to look for Americaアメリカという国にいる人々はみな、彼らがそれぞれに抱く「アメリカ」を探しにきている。
「早く家に帰りたい」――中学生や高校生のころから好きな曲だったけれど、それは主にこの弾んだ曲調のためだった。この曲をさらに一段と好きになったのは、仕事をするようになって初めて need someone to comfort meてフレーズに共感したり、結婚をしてようやくnd every stranger’s face I see / Reminds me that I long to beいう気分を味わったりしてからだ。「ボクサー」の描く都会の乾きもカッコいいけれど、この曲の吐露するドサ回りの甘いセンチメントが特別に好きだ。
そして、「水曜日の朝、午前3時」。甘いメロディが描く平和な夜明け前の情景のなかで、しかし、「僕」が酒屋で強盗をして、そのために、愛する人のもとを去らねばならないことが告白される。まるで「罪と罰」を思わせる濃密なドラマで、ここでも男の罪状を未だ知らない女性が登場。犯罪を悔恨しつつ、にもかかわらずそれが scene badly written in which I must playようにも見える。「シュレーディンガーの猫」のようなこの状態は、夜とも朝ともつかない午前3時の時間の曖昧さによく似ている。けれど、朝が来ればすべてが明らかになる。
夜中までかかってようやく出来の悪い資料を作り、それで朝の会議に臨むときなんか、まさにこんな気分(笑)。それを思うと、いまの僕の気分は「59番街橋の歌(フィーリン・グルーヴィ)」が一番近いかも知れない。
I got no deeds to do
No promises to keep
dappled and drowsy and ready to sleep
Let the morning time drop all its petals on me
Life I love you, all is groovy
[The 59th Street Bridge Song (Feelin' Groovy)]
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