妻の誕生日ということで、僕の素人イタリア料理でお祝い。料理の出来不出来はともかくとして、スーパーをはしごして食材から選ぶのは楽しい。一品目はイカとスモーク・サーモンのカルパッチョ。サクで買った切り身を薄く切って、ルッコラの上にならべ、ニンニクの効いたソースをかける。ローズマリーの入ったグリッシーニ、サーモンを巻くと案の定旨かったのだけれど、とろりとしたイカとサクサクのグリッシーニもまた意外な好相性。乾杯はヴァンジーニ(Vanzini)のピノ・ネロ辛口スプマンテ。
二品目はトマトとベビー・リーフのサラダにこないだつくったガーリック・オイルを使ったドレッシングをかけ、プロシュートを散らして完成。
三品目は黒毛和牛のフィレ肉を、黒コショウとバジル・ソルトだけで味を調え、こんどは濃い方のガーリック・オイルで焼く。焼くといっても、柔らかそうな肉だったので、表面を高温で焼き締める程度にしてレアで食べてもらうことに。あとはクレソンを添えるだけで、瞬発力の男の料理。
ワインはカブット(Cabutto)のバローロ ヴィーニャ・ラ・ヴォルタ(Barolo Vigna La Volta)1997年。食事を始める前に抜栓しておいたのだけれど、その瞬間から部屋には甘辛い香りが漂っていた。グラスに注ぐと熟成を感じさせる茶褐色の輪郭が現れる。飲むとバルサミコを連想させる熟れた果実の味があって、それでいて肉に負けないボディの強さで飲みごたえがあった。
四品目に作ったポルチーニ茸のリゾットが一番手間がかかったのだけれど、その甲斐あって好評だった。米と乾燥したポルチーニとバジルとをフライパンで炒め、熱湯を加えては混ぜ、水気が飛んだら熱湯を加え、の繰り返し。最後にパルミジャーノ・レッジアーノをおろし金で振りかけて食べる。ポルチーニ独特の香味がチーズの甘い風味と相俟って我慢できず、写真を撮るのも忘れて食べてしまう。
お腹に余裕があればリガーテを茹でてチーズのソースで出そう、というンコール用意していたのだけれど、二人とも満腹なのでこちらは人知れず見送り。最後に近所のラ・テールで買ってきた北海道産マスカルポーネのケーキにロウソクを立てて、付け焼き刃で覚えたイタリア語版「ハッピー・バースデー」こと「タンティ・アウグーリ」を歌ってフィナーレ。
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