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キャニオンニング

仲間5人と群馬県の水上温泉でキャニオニングなるものに挑戦。Yちゃんの発案なのだけれど、キャニオニングがどういうものかよく分からない。行きの車でも、ある人はそれを「沢登り」だというし、ある人はそれを「イカダなしのラフティング」だというし、よく分からない。僕に至っては当日の朝、カーナビに目的地を入力するまで、目的地が自宅から200km近くも離れたところにあるなんて考えてもいなかった。とにかく行き当たりばったり。蓋を開ければキャニオニングについての二説はいずれも正解で、ウェット・スーツにヘルメットとライフ・ジャケットという格好で沢を登って、一枚岩の個所をその格好で――いわば天然のウォーター・スライダーのように――滑り降りる、というものだった。帰りに露天風呂に入って帰京。

キャニオニングの最中はツアーのガイドが防水カメラで写真をたくさん撮ってくれて、僕らもいろんなポーズで応えたのだけれど、うっかり買い忘れて帰ってしまう。写真がないのが残念。朝7時ごろに自宅を出て、先に電車で向かっていた仲間を高崎で拾い、水上温泉には11時ごろに到着。ツアー会社のBBQ場でパスタを茹でて、男性陣はさらにおかわり――といっても自炊だけど――までして腹ごしらえ。免責事項に署名して念のために200円の保険にも入って、いよいよ入山。

バスで山に向かい、青い紫陽花の咲く山道を歩いて谷川岳の東黒沢に出る。あとは渓流の水の冷たさを楽しみながら20・30分の軽いハイキング。5mmのウェット・スーツは暑いので、ジャケットは脱ぐ。薄曇りの天気でこれだから、日差しがあったら、足元は清流とはいえ、きっとさぞ暑いことだろう。花散(はなげ)の滝の下まで歩いたら、あとは一枚岩の斜面をいくつか、足から、頭から、あるいは仲間の足を掴んで連なって頭から、楽しく滑り落ちる。童心に帰る興奮を覚える。人間って、本当にいろんな遊びを考えるものだ、なんて半ば呆れ半ば関心してしまう。

帰りには、ツアー会社の受付の地図に載っていたきむら苑という温泉宿に寄って混浴露天風呂を楽しむ。湯船で巻くタオルを貸してくれるのだけれど、まだ外が明るいのとお湯が透明なのとで、混浴はちょっと照れる。けれど、かけ流しのお湯が惜し気もなく流れる先には先刻とは別の沢が流れていて、風呂の周りの竹林は新緑で眩しい。目を転じれば、雲の晴れた空を谷川連峰の峰々が天と地とを区切っていて、とにかく気分がいい。この自然の中にあって、混浴という響きにちょっと浮かれてみたり、実際にはちょっと照れてみたりする、そんな己の小ささを思ってみたり。

関越道の赤城高原サーヴィス・エリアでお土産の刺身蒟蒻を買ったり、遅まきながら風呂上がりの牛乳を飲んだりして一路東京へ。

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