- 2009-07-22 (水) 17:40
- 食べる

キャニオニングの翌日は、自宅で友達を招いて夕食。キャニオニングの言いだしっぺのYちゃんは二日連続の参加。先月ブラインド・ティスティングのワインを持ってきてくれたソムリエ修行中のRちゃんもクアラルンプールから駆けつけてくれる。渋谷駅で仲間を拾って、そのまま信濃屋ワイン館でワインを吟味。サラダとスープだけ家で作って、ピザは宅配で済ませる。ホストもゲストも気楽にやるのが楽しいホーム・パーティのコツなんじゃないかと、あらためて思う。
買ったワインは、スプマンテ1本と赤2本、白1本。スプマンテはサンテロ(Santero)のピノ・ロゼ(Pinot Rose)。信濃屋では「アラサーガールズにおすすめ」みたいな文句で売られており、アラサーボーイズ&ガールズとして押さえておくことに。サンテロはピノ/シャルドネのスプマンテも安くて旨かったので、安心して試す。ロゼといっても白に近い飲み口で、以前Hくんが持ってきてくれた赤いスパークリング・ワインほどのコクはなく、キリっとした後味。一方で、ベリー系の香りがあって華やかな印象。シャンパンがイヴニング・ドレスだとしたら、このロゼはワンピースみたいな感じだ。まだ明るいうちから友達同士で飲むには、このスプマンテの色自体もまた楽しい話題になるし、ちょうどよかったかも。しかもコルクにはスマイリー・マークなんかが描かれていて、カジュアルな遊び心が憎い。
次はドメーヌ・バロン・ド・ロートシルト(Domaines Barons de Rothchild)がラングドックに持つワイナリーということで、全員一致で安直にブランド買いした白のAussieres Blancの2007年物と、赤のBlason ussieresの2005年物。白は全量シャルドネ。飲み口の柔らかいフルーティさを持ちつつ酸味もあって、こういう白ワインを出せばホストとしては安心だなぁと思った。このシャルドネは白ワインに求める幾つかの要素がバランスよく備わっている感じで、好みの違う全員から100点はもらえなくても全員から合格点はもらえるのではないかと。
赤はシラー、グルナッシュ、ムールヴェードル、カリニャンから出来ていて、南仏の馴染みやすいワインという典型的な印象。赤の1本はボルドーと決まってから、それゆえに選んだのだけれど、結果として正解。前座といっては失礼だけれど、ボルドーの前にこんな赤が1本あると、会の進行としては具合がいいような気がする。南仏のワインには所の女の子の健康的な色気があって、インテリ肌のブルゴーニュや官能的なボルドーとお付き合いする前に過ごすべき、青春を感じるんだよね。いや、さすがにこれは書いてて恥ずかしいな。ともかく。石田三成の三献茶とは言わないけれど、ある程度の人数がいて何本かのボトルを開けるのならば、亭主の勝手でこんなストーリーに仕立ててもいいじゃないか。
最後は官能のボルドー。Rちゃんの同僚のお勧めということで、オー・メドックのル・オー・メドック・ド・ジスクール(Le Haut-Medoc de Giscours)2005年。しっかりとしたタンニンを感じつつ、メルローのためか、まだ若いこのワインはそれでいて刺々しさがなく丸い印象。カナダ育ちが2人という会だったのでボトルの背後に書かれたフランス語の説明をMちゃんに読んで訳してもらったのだけれど、酔いが回ったところにフランス語の心地よいリズムと鼻濁音(?)に心を奪われて、説明の内容をすっかり聞き逃してしまった。味の印象も前述の通り、正直テキトー。その瞬間瞬間に過ぎ去ってしまう耳鼻咽喉の美、野暮なブログに書く頃には、僕は女神の後ろ髪をすっかり掴み逃してしまっている。
けれど、集まった仲間は渡米する僕のために寿司職人の装束(?)を専門店で買って寄せ書きを書いてくれた。右腕には日章旗、左腕にはカナダの国旗が描かれている。オーケー、これを着てボストンで寿司を握ってくるぜ! お前なんか握ってやる!
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