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JALの時間別2クラス制

Lilacさんのブログ記事「何故デルタ航空はそんなにJALが欲しいのか」を読んで、経営への興味というよりオタク気質で反応。僕は乗り物全般が好きで、それを察知したある旅行会社の人はいつしか、フジ・エアウェイズ・ガイドという航空時刻表を毎月毎月僕のデスクの上にそっと置いてくれるようになった。これが火に油を注ぐ格好となり、僕は航空ダイアについて無駄な知識を得た。この座学と出張とで分かったのは、JALは単に”好ましい”時間帯に発着するのみならず、都市によっては1日2便を飛ばし、それがある種の2クラス制として機能していることだ。

2クラス制といっても、ファースト・クラスとエコノミー・クラス、という座席の話ではない。1日2便飛ばすことで、ビジネス客のなかでも貴族層と戦闘員という異なる需要に対応している。例えば、貴族層は自宅からそのまま空港に向かって、昼頃の便に乗る。これが王道。一方で、僕のような戦闘員はオフィスで資料を印刷してから午後の便に乗ったり、あるいは早起きして現地の打ち合わせに間に合わせたりする。例えば、成田‐ニュー・ヨーク便のある平日の時刻表(コード・シェア便は)は下記の通り。

11:00 NRT発 09:30 JFK着 NH 10
11:20 NRT発 10:00 JFK着 JL 006
15:05 NRT発 13:45 JFK着 DL 6834
16:30 NRT発 20:26 JFK着 UA 890
16:30 NRT発 20:26 JFK着 US 6656
19:25 NRT発 18:15 JFK着 AA 168
20:00 NRT発 18:40 JFK着 JL 048

貴族層が乗るのはJL6便で、戦闘員が乗るのはJL48便。乗務員の友達の話では、やはり6便の方が偉い人が多いので、6便のチーフの方がベテランだったりするらしい。一度、48便が着陸するや否やマンハッタンのクラブ(踊らないほう)に向かって同僚たちと合流して、オカキを食べながらウィスキーの水割りを飲んだ。翌朝から打ち合わせ。こういう旅情もへったくれもないことができるのが兵員輸送機っぽい。もっとも、昼間は日本で普通に活動して、ニュー・ヨークでは到着早々ホテルで休めるこの時間帯の方が、誰にとっても便利な気もするけれど。

ロンドン便も、JL401便という若い便名の正統派の方は悠然と正午に成田を飛び立つ一方で、JL403便といういわば格下便の離陸は9時50分という早さ。辛い早起きをしてこれに乗ると、昼過ぎにヒースローに着いてからそのまま打ち合わせに合流できるかも知れない、という特典がつく。数時間を惜しむそういう特段の事情でもない限り、やはり朝普通に自宅を出て11時くらいに成田に着く方が好ましいだろうと思う。というか、たった2時間差で2便を飛ばすのは採算に合うのだろうか?

ちなみに東向きの便名が奇数で西向きが偶数。だからアメリカ行きが偶数で、イギリス行きが奇数。仕事では乗ったことがないけれど、確か南向きが奇数で北向きが偶数。どうでもいいけど。

どうでもいいついでに書くと、変な時刻に飛ぶ外国航空会社の便のなかで、ある意味飛び抜けて便利(?)だったのがエール・フランス277便。エール・フランスはスカイ・チームなのにこの便はJALもコード・シェア。夜10時に成田を出て朝の4時半にパリに着く。以前試算してみたところでは、午前9時にはランスにまで行けたりする。短い休暇には絶対に便利だと思う。難点はエール・フランスの到着ラウンジがまだ開いていないので、空港でシャワーを浴びたりできないこと。フランスで待っているのがシャンパンじゃなくて打ち合わせなら、結局パリ市内のホテルが一泊分必要だったりする。

ただの時刻表話になってしまったけれど、フライトの時刻を見てもJALが会社のオジサマ達に人気なのも改めて納得。上司がJALなら部下もJALの方が同じターミナルで話ができたりと都合が良い。さらに時間に追われた戦闘員用のフライトまで用意していたりして、費用対効果はともかくJALがビジネス客を吸収してきた経緯も感じる。一方で、エール・フランス、KLM、アリタリアというスカイ・チーム組と組んだかと思ったらワン・ワールドに入ってみたり、同社のブレもコード・シェア便から見えてくる。と、一応ビジネスっぽくまとめ。やっぱりただの時刻表話だったけれど。

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