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世界人口の頭打ちが見えてきた

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知ってショッキングなニュースというのは、大抵、数日以内だとか最近の出来事だったりする。銃乱射事件が起きました、って聞いたら誰だってとりあえずビックリする。タモさんが「それではお友達を」と言ったら「えええー!?」って返す、そういう阿吽の呼吸が(テレホン)ショッキングな事件と僕らの間に明確にある。ところが、エコノミスト誌10月31日号の特集「下落する出生率(Falling Fertility)」には、いまさらビックリするのもちょっと間が悪いけれども、それでもやっぱり「えええー!?」となる驚きがあった。2050年あたりで地球の人口は増加から減少に転じるかも知れないというのだ。

国連人口局によると、65億人の人類のうち既に29億人が、合計特殊出生率が2.1を切る国に住んでいるという。該当する人数は2010年代初頭には70億人中の34億人に、向こう10年内には全人口の半数を超えるようになるらしい。

人口爆発とか合計特殊出生率とか、めちゃ懐かしいんですけど。僕が小学生の頃は世界人口(まだ50数億人だった)はインドやアフリカあたりで「爆発」(小学生が大好きな言葉のひとつだ)していて、合計特殊出生率が2.1を切るの切らないのというのは日本の少子化問題だけで出てくる話だった。そして僕はそんなことも忘れてすくすく育ち、とりあえず世界の人口は眩暈するほどの速さでずっと増え続ける、となんとなく思っていた。

ところが、記事によるとこの出生率の低下の結果として、2050年には92億人でピークに達するのではないかという。もちろん92億人というのは東京ドームにもきっと入りきらない大人数だけれど、素人考えでは、なんだ100億行かないのか、という気がしないでもないし、そもそも2050年というのが意外に早い。僕が生きている間に世界人口のピークを見るとは思わなかったなぁ。

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何よりも意外だったのが、まさにこのペースだ。例えば合計特殊出生率が6から3に半減するのに、イギリスでは19世紀から130年間かかったところ、韓国では1965年から20年しかかからなかったらしい。バングラディシュも同様に1980年からの20年で合計特殊出生率を6から3に半減させ、モーリシャスに至っては1963年からの10年間でこれを達成したという。経済の発展により、親がいわば生活の保険のために子どもを設けなくてよくなったのは、いいニュースだろう。

一方でまさにこのペースの配分も各国の単位では問題になるだろう。ブログ「厭債害債」で中国の「未富先老」という言葉を知る。意味は(経済発展の途上であるにも関わらず)「高齢化が加速、生産力にも影響を与える」との懸念だという。中国は一人っ子政策を進めているので驚くには値しないけれど、上記の記事を見ると、同様の懸念は既に合計特殊出生率が2.1に近いブラジルやバングラディシュ、インドネシアでも起こってくるかも知れない。

僕はバングラディシュをむしろ多産多死の人口構造の例として記憶していたし、中学生ある夏に同国向けのヴォランティアをしたこともあった。だから、もちろん同国の経済情勢はいまだ豊かとは言えないにせよ、バングラディシュの出生率が既に少産少死を示唆していたり、同国がネクスト11の一国と称されたりするのを考えると隔世の感がある。マクロなニュースには大抵、ビックリするタイミングを逸してしまいがちだけれど、この記事にはビックリしたなぁ。

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出典: The Economist、Wikimedia

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