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読む Archive

保坂和志「プレーンソング」

さっき書いた「浮沈のオーヴァーブッキング – 浮」を読み返して、出発前に読み直した保坂和志「プレーンソング」気分を引っ張っているなぁ、と思う。文章がダラダラしている、という言い方をするとこれは作家に失礼かも知れないけれど。僕の文章がダラダラしている、ということについて、その経緯と思しきことなども含めてダラダラと書き留めておく。もちろん、僕の文章がダラダラしているのは今に始まったことじゃないし、「ダラダラしている」と自省してみたところで、それは僕は本当はダラダラしてない文章を書ける、ということにはならないけれど。
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ゆっくり行く人は、安らかに、遠くまで行く。

部屋の片づけをするのに、古新聞や古雑誌を読まないままで捨てられないのが僕の悪い癖だ。そんなわけで、JALが毎月送ってくる雑誌「アゴラ」2月号を今さら読む。40歳にしてNHKの技術職を辞してヴァイオリン職人になった菊田浩氏の記事が面白かった。氏が師事したクレモナのロレンツォ・マルキは、「バイオリンは人間の赤ちゃんのように人々(演奏家)の手によって、”音”が成長してゆくものなんだ。でもね、大切なことは”ナーシェ・ベーネ”(健やかに生まれること)」と言ったという。いかに育つかだけではなく、いかに生まれるか。僕らはつい行動を急いでしまうけれど、「ナーシェ・ベーネ」にもまた価値がある。

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鈴木貴博「カーライル―世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略」

http://blogs.wsj.com/deals/2009/05/29/carlyle-group-humbler-but-in-many-ways-bigger/

5月29日のウォール・ストリート・ジャーナル紙が「カーライル・グループ: より質素に、しかし多くの点でより巨大に」という記事で伝えるところでは、カーライルの年次報告書によると同社の運用資産額が2007年から2008年にかけて40億ドル増加し、850億ドルに達したという。そこで、ガディッシュ他「プライベートエクイティ 6つの教訓 経営のための知恵袋」に続き、鈴木貴博「カーライル―世界最大級プライベート・エクイティ投資会社の日本戦略」を読んで同社の理由の秘密を学ぶことにする。

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中田安彦「世界を動かす人脈」

中田安彦「世界を動かす人脈」を読む。どこか陰謀説を匂わせる題名だけれども、しかし、本書の内容はむしろ事実に即した抑制の効いたもので、読み応えがあった。たとえば僕が引用したヒラリー・クリントンの「有益な相互依存という事実」という言い回しが、デイヴィッド・ロックフェラーの主張そのものであることに本書を読んで気づく。これは偶然の一致だろうか? 彼女の夫のビル・クリントンはウィンスロップ・ロックフェラーの息子の個人的な相談に乗る間柄であったとしても。早合点はできないけれど、本書は資料集としても充実しているし、諸事実が示唆するものは刺激的だ。

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徳はなくても徳あるごとくふるまえ – カーネギー「人を動かす」


 友人Oとの課題図書交換、「僕たちに不可能はない」に続く2冊目。なんだかいけ好かない題名だけれど、友を信じてとにかく読んでみることに。だって、「人を動かす」っていかにもアザトイ感じがするじゃんか。原題に至っては「友達を作って人々に影響を与える方法(How to Win Friends and Influence People)」という直球勝負。ところが、この本に書かれているのは、寝技の手練手管というよりはむしろ「おばあちゃんの知恵袋」的な人間理解だった。読み進むにつれて、僕は自分の小さなエゴがどれだけ無用の摩擦を生み得るか――いや、”生んできたか”――を痛感させられた。人に薦めたくなる良書だった。

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