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読む Archive

「男の家事」 - 椅子のクッションを修繕する

From Blog 2009

もう2か月も前になるけれど、ブログThe Great Escapeで「男の家事」という本が紹介されていて、Kajken氏の軽妙な紹介にひかれて購入。僕もまた、氏の言うとおり「僕たちは自分にできることをただやるのみ」という謙虚な、けれど、それなりの気概でもってこの本を注文した。2か月の熟成期間を経て昨日、ようやくページを開く。ネクタイをして風呂場を洗うこの本の写真は傑作で、妻と笑いながらこの本を読んだのだけれど、僕は内心、かなり感化されていた。そこで先刻、椅子のクッションの修繕に取り組むのだけど、あまりのトホホさ加減に全力失笑してブログでも書くことにする。

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100パーセント超の男の子 - 村上春樹「カンガルー日和」

 空港で買ったもう1冊の本は、村上春樹の「カンガルー日和」だった。自宅か、あるいは実家の書棚には同じ本が並んでいるはずだけど、僕は短編「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」を読み返す必要を感じていた。気に入った箇所を3つ、書いておこう。

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ホエア・シャル・ウィ・ゴー? - 野口嘉則「3つの真実」

 ジョン・F・ケネディ空港の入国審査は混んでいて、それなりに快適だった空の旅の余韻も、一気に二流市民という現実がかき消す。正確に言うと、僕は市民ですらないから、つまり、アメリカから見れば潜在的なテロリストということだ。この国に降り立つともれなく、そういう貴重な気分が味わえる。けれども、読み終えたばかりの「3つの真実」は、このささくれ立った気分と状況にも一条の光明を与えてくれた。

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乾くるみ「イニシエーション・ラブ」

 恋愛は、ミステリーだった。機内で読むものが欲しくなって、わざわざシャトルに乗って第二ターミナルのれある三省堂まで行く。以前「のだめ」を買ったように、搭乗直前の買い込み。「評判通りの仰天作。必ず二回読みたくなる小説など、そうそうあるものじゃない。」という帯に惹かれて買ったのが、この乾くるみ「イニシエーション・ラブ」。裏表紙には「青春小説――と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する」なんて書いてある。気になって仕方ないので、騙されたと思って読んでみた。そして、騙された。筆者の痛快無比なトリックに。

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野口嘉則「3つの真実」

 空港に向かう電車のなかで、野口嘉則「3つの真実」の後半を読み終える。この本はX氏が僕にくれたのだけれど、役員秘書からこの本の入った封筒をもらった時、正直に言って僕は警戒した。当初の僕の意図とは無関係に、しかし、結果的に、僕のある提言がX氏の職業上の地位を脅かしていたからだ。だから、この本の――あるいは、この本を渡されたことの――趣旨は、恨み節でも言い訳でも仕方なかった。僕は生まれて初めて、道義的な義務感から本を読んだ。けれど、この本の内容は温かみに満ちていて、僕は、わだかまりが溶けていくのを感じた。

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