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	<title>チャールズ街141番地 by the SYNTAX ERROR &#187; 起業</title>
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	<description>MITスローン校 MBA留学記</description>
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		<title>岩瀬大輔氏・石倉洋子氏講演 - 第5回アントレ研究会セミナー</title>
		<link>http://www.thesyntaxerror.net/2009/06/16/015022</link>
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		<pubDate>Mon, 15 Jun 2009 16:50:22 +0000</pubDate>
		<dc:creator>Syntax</dc:creator>
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				生命保険　立ち上げ日誌 via kwout
				
				　6月15日、MIT Sloan卒業生のYさん [...]]]></description>
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				<div style="text-align: center;"><img src="http://kwout.com/cutout/u/br/kx/5az_bor.jpg" alt="http://totodaisuke.asablo.jp/blog/" title="生命保険　立ち上げ日誌" width="222" height="189" style="border: none;" usemap="#map_ubrkx5az" /><br />
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				<p style="margin-top: 10px; text-align: center;"><a href="http://totodaisuke.asablo.jp/blog/">生命保険　立ち上げ日誌</a> via <a href="http://kwout.com/quote/ubrkx5az">kwout</a></p>
				</div>
				<p>　6月15日、MIT Sloan卒業生のYさんの紹介でアントレ研究会のセミナーに出席。講演者はライフネット生命保険副社長の岩瀬大輔氏と一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授の石倉洋子氏。岩瀬氏は僕にとって同世代のロック・スターだし、石倉氏にはeラーニングで戦略論を学んだけれど、いままでお会いする機会はなかった。そんなわけで僕は、かなりミーハーな期待に胸を膨らませてこのライヴに臨む。<br />
				<span id="more-757"></span><br />
				　岩瀬氏の講演「ライフネット生命の挑戦」で面白かったのは、「起業すなわちニッチではない」という命題。起業して40兆円の巨大な保険市場に正面から勝負を挑む、という発想がすごい。聞けばこのアイディアは、ブログを通じて岩瀬氏に興味を持った投資家が氏に接触して持ち込んだとのこと。自前で発想することも並大抵ではないけれど、このように斬新なアイディアが持ち込まれるネットワークも貴重だ。これは後半の石倉氏の講演にも重なるテーマだ。</p>
				<p>　他にも新興企業に重要なこととして、岩瀬氏は、A) 誰からお金を集めるか、B) 誰とともに働くかが重要だという。前者に関しては、外部資本はできるだけ入れず、入れるとしてもヴェンチャー・キャピタルのではなくて事業会社の資本を入れるべきだという。その理由を要約すると、事業会社の方が1) 投資回収の視野が長く、かつ、2) 投資先事業とのシナジーも考慮されるため狭義の投資リターンへの執着が薄く、さらに、3) 新興企業側が投資元企業の顧客資産を活用し得る、とのことのようだ。</p>
				<p>　ライフネット生命の大株主には三井物産の名前もあるように、上述の3点は日本の総合商社が得意とする投資先育成の手法のように見える。有望な事業に対し、リスク・マネーを供給することも十分意義のあることだけれど、リスク・マネーのみならず事業経営への支援も提供できるのならば、そのような投資家は出資競争に勝つ公算が高い。岩瀬氏の指摘は、被投資企業にとっての助言となるだけではなく、投資企業にとっても見逃せない視点を提供している。</p>
				<p>　さらに備忘として、ライフネット生命の出口社長が岩瀬氏に助言したという「トップの仕事」。それは、1) 他の人がやれない方法での営業(ブログや講演など)、2) 従業員の顔をよく見て全員が笑顔で働けているかを確認すること、3) 会社の成功のために何をすべきかを考えること、だったという。2)については特に、全員が60%の力を日々出している方が、120%の力を出しているよりもいい、というのが印象的だった。後者は長続きしないので、前者のスピードで着実に進むことの方が望ましいという。</p>
				<p>　「戦略シフトー組織も個人も」という石倉氏の講演もまた刺激的だった。「変化こそ日常」となり、「オープン化した世界」では組織の壁、民と官の境界、営利と非営利の境界が曖昧になる。さらに、学生の方が教授よりも最新事情に詳しいなど、「力関係のシフト」が起こるという。これらは全て、時代の肌感覚として同感だ。特に、アレかコレかのトレード・オフの「or」の関係を「and」に変える、「両極端の共存」という発想も面白かった。その延長線上のように聞こえたのが、今後はある分野での知識や技術よりも横断的な見方・感度・感性が価値を持つ、という石倉氏の主張。全員が横を向いてしまったら「前」が消えてしまうから、トップ・ランナーたちには引き続き各分野の先頭を走ってもらわないと困る。けれども、そのような少数のトップ・ランナーを除いては、確かに、層を横切る視野の方が個性という競争優位を発揮しやすいだろう。</p>
				<p>　このように考えると、石倉氏の「人は誰にでも売りがある」という主張が表層的なお題目ではないと気づく。さらに石倉氏は次のように続ける。「売り」には外面的なものと内面的なものがあるものの、内面的な魅力は会ってみないと分からない。人は全員と会うことはできないから、外面的な売りである程度会う相手を絞る。だから、外面的な売りもまた重要になる、という。考えてみれば、今にして当然と思えるこの話を、僕は今まで誰からも聞いたことがなかった。「内面を磨け」という命題には反対しないけれど、それを「内面さえ磨いていたら誰かが拾ってくれる(はず)」という甘えに転化させてはならない。自分自身をマーケティングする責任を、日本の教育は教えてきただろうか。</p>
				<p>　岩瀬氏に生命保険事業の話が持ち込まれたのも、彼の華々しい経歴や意欲的なブログがあってのことだろうし、それらを通じて氏がパーソナリティを伝えてきたからだろう。石倉氏は、これから必要な5つの能力として、「基本となる体力とバランス感覚」に加えて、「現場力」・「表現力」・「時感力(時間に対する感性)」・「当事者力」・「直観力」を挙げる。ここに表現力が挙げられていることは、いわば自身のマーケティングの問題と表裏一体の関係なのではないだろうか。誰かが拾ってくれるという前提はもはや成立しない、と言っては言い過ぎだろうか。</p>
				<p>　最後に石倉氏は「自分への質問」として次の3つを問うように勧める。1) 何がユニークなのか。私しかできないことは何か、2) 何が今までと違うのか。昨日の自分と今日の自分の違いは何か、3) 目標を達成したらどんな世界やどんな自分になっているのか。これらを自らに問い、将来から逆算して(backcast)行動せよという。</p>
				<p>　ほかに、石倉氏が<a href="http://www.tablefor2.org/">テーブル・フォー・トゥー(Table for Two)</a>について言及したのは興味深かった。同プロジェクトは、世界経済フォーラム年次総会(ダヴォス会議)がヤング・グローバル・リーダーズ(Young Global Leaders)として選出した、浅尾慶一郎氏、茅野みつる氏、堂前宣夫氏、古川元久氏、近藤正晃ジェームス氏、中田宏氏、ヤト・シウ(Yat Siu)氏らを中核メンバーとしているからだ。石倉氏はダヴォス会議には何度も参加されているようで、この言及にはそのような人的ネットワークの強さを感じさせられた。</p>
				<p>　備忘として、両者の講演で言及されていた本と発言を記録。伊藤雅俊「商いの心くばり」(岩瀬氏)、西水美恵子「国をつくるという仕事」(石倉氏)。岩瀬氏の著書・訳書も面白そうなので、いずれ。</p>
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