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暮らす Archive

車内の取説 < 家の夫 < Google

  • Posted by: Syntax
  • September 15, 2008 7:46 PM
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 僕の車を、妻が初めて独りで運転して出かけていった。そんなわけで僕は、運転手と車体が無事に帰ってくるか家でやきもきしていた。しばらく経って妻から、「なんかへんなのでた!」という、緊急のようでいて全く要領を得ないメールが届く。シカかクマが環七に飛び出したかのように読めるけれど、きっと警告灯が表示されたのだろう。電話で確かめると案の定そうで、それは「壷の中にビックリマーク」という、これまた要領を得ない説明。そして送られてきた写メールが上の画像。これは僕も見たことがない。さて、困った。

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世田谷、ウェストミンスターを破る

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 この写真は僕が2007年の8月に近所で撮ったもので、道路標識か何かの柱に巻かれていた世田谷区の区章だ。結論から言ってしまうと、この区章は素敵だ。フィッシュマンズのアルバムに「宇宙 日本 世田谷」というのがあるらしい。僕はそのアルバムを聴いたことがないけれど、世田谷(区章)の強さを宣言している点において大賛成だし、それがために聴いてみてもいいと思う。さて、その世田谷(区章)がついに英国ウェストミンスター(市章?)を打ち破った。もちろん、道路標識か何かの柱の話だ。

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成城でノート・パッドの夢をみる

  • Posted by: Syntax
  • July 6, 2008 8:18 PM
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 妻の友人Yさんと食事をしに成城学園前まで行ったら、Yさんが駅界隈を案内してくれた。その中でも一番の収穫はこの、ロベール・ル・エロ・パリ(Robert le Heros Paris)のノート。ロディア(Rhodia)の橙のカバーも色こそ楽しげで好きだったのだけれど、デザインはストイックだ。中身が方眼紙なんだから、外見くらい遊ぶべきじゃないか。いや、別にそういう風に思っていたわけじゃないんだけれど、一目見ただけでロベール・ル・エロにそう思わされてしまったのだ。

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ピロー・トーク

  • Posted by: Syntax
  • June 29, 2008 8:48 PM
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 一緒に寝るようになってから、もう4年くらい経つのだろう。けれど、僕はその枕が苦手だった。ちょっと高すぎるようで、朝起きると首が痛い。だから、ここ2年くらいは脇によけて寝ている。けれど、なかなか変えられない。買い換えた枕が合わなかったら、どうしよう。敢えて比べるならば、僕は恋愛よりも枕に関して臆病なのだ。

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アメックス・プラチナ研究 - 総括

  • Posted by: Syntax
  • May 3, 2008 10:56 PM
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 アメックスのプラチナ・カードには、上客と思えばさらに毟り取る、という痛快なほど獰猛な価格戦略を感じる。まえに計算したとおり、僕は年会費に加えて年間数十万円の手数料収入をアメックスにもたらしていると思う。だから年会費を免除しましょう、というのは分かる。ところが、その矢先にご丁寧にも年会費10万円のカードに「ご招待」された。そこで、こちらも内容を細かく検討して迎撃した。その結果サインしたのは、決して術中にはまったわけではなく、そこに費用対効果を見出したからだ、と思いたい(デクレッシェンド)。

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アメックス・プラチナ研究 - 補償

  • Posted by: Syntax
  • May 3, 2008 8:49 PM
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 クレジット・カードの機能を云々するというのは、恐ろしく所帯じみた行為だ。そして、所帯じみた一切をともすると下賤なものと感じてしまう僕は、我ながらそろそろ辟易してきてきた。けれど、補償という実に所帯じみた機能には、しかし、生活者の実感として感じる魅力を否定できない。興奮はないけれど実利に叶うこれらについては、類似の保険料を参考にして再調達価額を評価しよう。

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アメックス・プラチナ研究 - 娯楽その2

  • Posted by: Syntax
  • May 3, 2008 5:40 PM
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 この研究で面白いのは、いままで考えもしなかった企画をアメックスが示唆するところだ。予言の自己成就として、利用してみたくなる機能がでてくるのが面白い。お茶屋もそうだけど、ヘリコプターからの観覧とかクルーザーの操縦とか、そういったものだ。もちろん、100も切れないくせに戸塚カントリー倶楽部をラウンドしようとか、分不相応な考えは自制しよう。けれど、将来の楽しみとして温めるくらいは許されるだろう。そういう夢想の種を得るのは楽しい。

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アメックス・プラチナ研究 - 娯楽その1

  • Posted by: Syntax
  • May 3, 2008 4:37 PM
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 クレジット・カードが提供する旅行の機能は旅行代理店との比較になるとしたら、娯楽の機能はなにとの比較になるだろうか? 強いて挙げれば、それは秘書だろう。仕事でも日本を離れたら東京のアシスタントは帰宅していたりするし、私用なら東京にいても誰彼構わず細かな注文を頼めるわけでない。そんなときに、レストランやチケットを代わりに手配してもらえるなら、これは文句なしにありがたい。

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アメックス・プラチナ研究 - 旅行その2

  • Posted by: Syntax
  • May 3, 2008 2:05 PM
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 「通常は非公開の文化財の特別拝観などを可能な限り手配いたします」、キタコレ! コーヒー1杯を奢ってくれるとか、唖然とするほどどうでもいい特典に並んで、ようやく期待を高めてくれる内容を見つける。プライオリティ・パスは4万円相当だとか、そういう再調達価額を積み上げても面白みがない。こういう、――「他にはない」とまでは言わないけれど――ほかでは実現のすべが分からない機能にこそ胸が高鳴る。

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アメックス・プラチナ研究 - 旅行その1

  • Posted by: Syntax
  • May 3, 2008 12:24 PM
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 アメリカン・エキスプレスは100年以上前に世界で初めてトラヴェラーズ・チェックを発行した企業で、旅行に際しての強みが僕を惹きつけた。その点ではゴールド・カードの機能も十分だと思うのだけれど、プラチナ・カードだとなにが違うのだろうか。案内冊子の「プラチナ・トラヴェル」と書かれたページの内容を検討してみよう。

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アメックス・プラチナ・カード - 招待状

  • Posted by: Syntax
  • May 2, 2008 3:28 AM
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 左肩には「特別なご案内」と、中央には「あなた様を、『プラチナ・カード』の世界へご招待いたします。」と書かれた、謙遜の片鱗もない封筒が届く。このアメリカ文化剥き出しのコピーは、果たして、アメリカン・エキスプレスのものだった。このカードを僕は解約しようとしていたくらいだから、ネットで様子を窺いつつ、「プラチナ・カードの世界」が如何ほどのものかを確認していくことにする。

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男子の濾過 - ランコム・メン

  • Posted by: Syntax
  • April 30, 2008 3:57 AM
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 ニュー・ヨークの空港で、さんざん迷った挙句にランコム・メン(Lancome Men)のハイドリックス・マイクロニュートリエント・モイスチャライジング・バーム(Hydrix Micro-Nutrient Moisturizing Balm)を試してこれを買った。この判断には3つの基準があったのだけれど、最大のものは世界の男子に対する盲目的な信頼ないしは期待だ。

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11ヶ月熟成の食器棚マット

  • Posted by: Syntax
  • April 27, 2008 3:31 PM
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 僕はいろんな企画を温めがちだけど、この食器棚マットも長かった。去年の6月、ロサンゼルスのドラッグ・ストア「ライト・エイド(Rite Aid)」で見つけて、11ヶ月も熟成させてしまった。なんと呼べばいいか分からないけれど、吸水・緩衝が得意そうなロール状のウレタンで、食器棚に敷くと良さそうな代物だ。きょう一念発起してこれを敷いたら、すごくいい感じで悦に入る。

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アメックス「トラベル・バリュー・ギフト」

  • Posted by: Syntax
  • March 15, 2008 9:48 AM
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 どんなキー・ワードでこのブログが検索されたかを見るのは、僕のちょっとした楽しみだ。その結果というのもまた皮肉で、読書とか観劇といった僕の興味分野はほとんど歯牙にもかけられず、圧倒的に多いのが「アメックス定食」だったりするんだよね。というこで、"鉄板ネタ"としてアメックスのことを書こう。

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「うかつあやまり」と木村カエラの弱音器

  • Posted by: Syntax
  • March 10, 2008 8:43 AM
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 地下鉄の構内に公共広告機構の「江戸しぐさ」というポスターがあって、そのなかで目を引いたのが「うかつあやまり」。「人ごみで足を踏まれた時、踏んだ方はもちろん、踏まれた方も『こちらこそ、うかつでした』と、サッと謝る」という粋な心遣いだ。とはいえ、停車中に追突されて「こちらこそ、うかつでした」とはなかなか言えない。全面的に過失を認めてもらわないと困る、というのも、江戸情緒的には困った話だ。

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JMBサファイア

 去年の4月からJAL派の上司と働くようになって、国内にせよ海外にせよ、おのずとJALばかり乗るようになった。マイラーでもないのに、ロンドン1泊3日とかロサンゼルス2泊4日なんていう過酷な"修行"もして、そのご褒美というか慰みにJMBサファイアのカードが届いた。苦労が報われるような気分で、なんだか嬉しい。マイラーの気持ちが分かる、っていうか、その時点で、僕はいっぱしのマイラーなんだろうなぁ。

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Z型歩道橋の不平等性

  • Posted by: Syntax
  • March 4, 2008 10:32 PM
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 仕事を終えてテニスに行くまでの間、寸暇を惜しんで買い出しに出かける。つまり僕は急いでいた。南青山の紀ノ国屋で豚バラ肉と生砂糖と日高昆布は買えたのだけれど、一升瓶の日本酒がない。日本酒は1升2升と数えるものなのに。そこで、北青山の三河屋を覗くべく青山通りを横断しようとして、僕はその歩道橋の理不尽さに絶句した。

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ブリ大根とヴァイオリン - 生涯初等教育

 渋谷でブリのカマと大根と生姜をいそいそと買い込んで家に帰る。ブリ大根を作るのだ。京料理を食べて日本食に目覚めたところで、たまたま見た旅番組が北陸の郷土料理としてブリ大根を紹介していたからだ。いろいろ自分でやってみないことには、分からないことも多い。そんなわけで、食後はヴァイオリンの練習。家庭科のあとは音楽。死ぬまで小学生宣言。

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ゆきこもり

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 雪の日曜、朝から雑食に音楽を聴く。きのうの友人の結婚式、チャペルで生演奏されたバッハ「無伴奏チェロ組曲」、披露宴でのプッチーニ「誰も寝てはならぬ」、そして、ライブの余韻醒めやらぬ野狐禅。でも、いちばん似合ったのはワイヨリカ(wyolica)「フォーキー・ソウル(Folky Soul)」。下北沢で開かれるホームパーティは夕方だから、それまでは存分に引き篭もるぞ!という意気込みで、三軒茶屋に燃料を仕入れに行く。

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アメックス年会費無料の慰留策と"実績"の転嫁

  • Posted by: Syntax
  • January 31, 2008 9:09 PM
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 思うところあってちょうど1年前に作ったアメリカン・エキスプレスのクレジット・カードを、やはりまた思うところあって解約することにした。退会するぞと意気込んで電話したんだけど、「年会費は要らないからもう1年間使ってみてくれ」という、僕にとっては予想外の慰留策に懐柔されてしまう。そこには、僕には本来無関係であるにも関わらず、しかし、男心をくすぐるセリフがあった。「実績」って何だ?

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あばたも笑窪の石畳

根付かぬ模倣の並木

  • Posted by: Syntax
  • January 13, 2008 5:14 PM
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父のアメリカの幌馬車

Re: 広域避難場所はファックです

  • Posted by: Syntax
  • January 5, 2008 10:10 AM
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ようこそ東京へ

  • Posted by: Syntax
  • December 8, 2007 1:08 PM
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Denon F10

テーブル・ナプキン/ポケット折り

平安伸銅工業のタオル掛け付き洗濯機棚

  • Posted by: Syntax
  • November 11, 2007 3:36 PM
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 今週末は家のことばっかりやってるので、頼まれた買い物で方南町のドン・キホーテに行っても、やっぱり、家事がらみの買い物をいろいろ思いつく。トイレット・ペーパー、ティッシュ・ペーパー、歯磨き粉、入浴剤、整髪料、ついでに電気カミソリの替刃、そして洗濯機棚。カミソリの替刃が残念だけど、M1層マーケティングの常識を覆すラインナップ。

 そりゃそうと、洗濯機棚。まえは同居人が持ち込んだそれが据えてあったけど、彼女が引っ越す時に持って行ってしまった。でも、どうでもいいと思ってたんだよね。洗濯機の上空は確かにデッド・スペースと言えなくもないけど、僕にとっては洗濯機自体が、なんていうか、水道メーターぐらいの存在感だし。水道メーターの箱んなかはデッド・スペースか、って議論ですよ。

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本棚(1cmピッチラック)

  • Posted by: Syntax
  • November 11, 2007 9:39 AM
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20071111093648.jpg ネットで探して注文した本棚が届いた。その瞬間から久々のプラモ作り的体験。ただし、実寸。高さが180cm、幅が128cmだから、ちょっとした建築作業って感じだ。例によってあまりよく考えていなかったのは、本棚を組み立てるにはそれを横に寝かせられるだけの面積の床が必要だ、ってことだった。

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シュレジンジャーの鞄

  • Posted by: Syntax
  • November 10, 2007 1:48 PM
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 最近は以前ほど大量の資料を持ち歩かなくて済むようになったから、たまに「鞄が歩いてるみたいだ」と笑われたりもする、この大きな鞄もあまり使わなくなっていた。もちろん、大人数向けのプレゼンや出張のときにはすぐまた出動してもらうけれど。

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入社5年目の保守主義

  • Posted by: Syntax
  • October 27, 2007 10:31 AM
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 あたらしいスーツが出来た。2着同時に頼んだのに、1着しか届いていないのにはちょっとした理由がある。

 このスーツを頼んだのは3週間前で、札幌に行く前だった。チャコール・グレーとダーク・ブラウンの記事を選んだ。機内で読んだ本に、こんなことが書いてあった。

ビジネスの世界で違和感のない服装、悪目立ちしない服装をするように指導された。クライアントが報告書から目を逸らしコンサルタントのネクタイに注目するようなことは厳に慎むべきだ、とマービンは言う。
(エリザベス・H・イーダスハイム「マービン・バウアー」)

 ちょっと前にある会議で事業パートナーから「いつも違うカフリンクスをしてるんですね」なんて言われた。社交辞令にしても、倖田來未似の女の子からそんなことを言われれば、満更じゃない。というか、かなり嬉しい。でも! 喜んでる場合じゃなかったんじゃないか。貴重な集中力が袖に注がれても仕方ないじゃんか。
 
 もっとも、僕は別に毎回違うカフリンクスをしてるどころか、いっつもほとんど同じのをしてたので、彼女の指摘ないし賛辞は正しくない。そんなに見られてた訳じゃないのか、よかった(この場合)。

 そこで服装保守化運動の勃興。すぐに仕立屋さんに電話して「あのブラウンの生地まだ裁ってないですよね? ほかのにします。新しい取引先が保守的な業界なので!」。僕の周りはぜんぜん保守的じゃないけど、ネクタイしてるのも僕らくらいだったりするけど! ミラノから帰って、すぐにネイビーの生地を選び直して、色彩だけで言ったら就職活動中の大学生にバック・トゥ・スクール。

 さらに、同じ電話で白のシャツを2枚注文。こないだピンクとブルーを2枚ずつ作ってもらったけれど、白はつまんないと思って足さなかったけど、やっぱ白でしょ。袖はカフリンクス問題があるので悩ましいけれど、人生にはやっぱり彩りも必要なので(言い訳)フレンチ・カフスにしてもらう。

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 さて、ロンドン。男アクセの歴史的宝庫。会議の合間にサイモン・カーター(Simon Carter)に行っていろいろ物色するんだけど、新ルールに照らし合わせると派手なのが多いなぁ。そこで選んだのがシンプルな銀のを一組と、銀に白い石が入ったのを一組。銀のはもっと小振りなのにしようかと思ったけれど、ついついボリューム感のある方を選んじゃって、保守化を徹底するのは難しいなぁ。

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 そのうち飽きるのかも知れないけど、コンサバを意識するのは楽しい。それが、あたかも産業人としての要請であるかのような点も、楽しさを倍増させる。

 「もし飛行機に乗ったとき、パイロットがTシャツに赤いスカーフといういでだちだったらどうだろう。肩に金線入りの制服を着ているパイロットほどには信用する気にはならないのではないか」とマービン・バウアー氏は部下に言ったそうだ。

 彼の指摘は正しい。でも、ひとつ抜けている点がある。パイロットの格好をするのは、大抵の男の子にとっては、なかなか楽しいものだったりするのだ。えへへ。

フェリージのバッグ

  • Posted by: Syntax
  • October 18, 2007 6:13 AM
  • 暮らす

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 上司に連れられ、休日のミラノで買い物。スピガ通り(Vai Della Spiga)というのが、ニュー・ヨークの五番街、ロンドンのボンド通りに相当するようなショッピング街なんだとか。

 彼の目当てはフェリージ(Felisi)という鞄屋さんだったので、ついて行く。去年まで三軒茶屋に住んでいた、というイタリア人の店員が、イタリア流の手振りと流暢な日本語で対応してくれた。

 このブランド、日本企業が買収したということなので、さもありなん、という感じ。日本資本の影響かどうかは分からないけど、定番は価格据え置きでも、新作はどんどん値上げしているとか。

 さて、店内を物色してなんとなく手に取ると、持ち手の革が唐突にしっくりきて手のひらから離れない。初対面で意気投合。店内の鞄と上司が使っている鞄を見比べると、茶の革が飴色に変わっていて、大人っぽい。

 ということで、ちょうど大学時代から使っているトゥミ(Tumi)のブリーフケースが限界に達してきたので、ひとつ買うことにする。ちなみに、最近の僕は超保守路線なので、色は黒。オレンジやブルー、カーキも非常に捨てがたいものがあるんだけど、それは次回のお楽しみに。

 僕はナイロンやらプラスティックやらビニールやらという素材がもともと好きではないんだけど、そう思って買った革鞄の重さにも平行しつつあった。そのアメリカの革鞄は前世紀的な古典デザインでもあるので、素材的にもデザイン的にも、半世紀進歩という折衷案。

 縫製もイタリア国内の手仕事ということなので、それも頼もしいところ。素材だのデザインだのと行ったところで、僕は大量の書類を持ち運びがちなので、結局のところ本当に丈夫じゃないと困る。トゥミはナイロン生地自体は恐ろしく丈夫なんだけど、縫製と持ち手の素材が弱いのが難だったので、その反動。

 ちなみに値段は330ユーロで、いまクレジット・カードのサイトを見たら日本円で56,569円。これに確か10ユーロくらいの消費税還付。公式サイトによると日本の小売価格は57,750円らしいから、免税分くらいお得、って感じかなぁ。それにしてもユーロが高い、というか、円が安い。

 なにはともあれ、今朝から実践投入。新しい鞄を手にすると出勤するのが楽しみで仕方ない、という能天気な僕。



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ジャンフランコ・ロッティーの革小物

  • Posted by: Syntax
  • September 9, 2007 10:37 AM
  • 暮らす
IMG_1149.jpg定番の革小物部門には、ジャンフランコ・ロッティ(Gianfranco Lotti)を推したい。

 僕が使ったことのある革製品の数なんて限られてはいるけど、でも、こんなに長持ちするのはなかなかないんじゃないかな、って思う。写真の二つ折りの財布は、10年前にフィレンツェで買ったもので、それから相当使っているけれど、折り目の縫製がちょっと綻びてしまった以外なんともない。それにも増して、表面も内側も、革が全く傷ついていないどころか、今なおさらに肌触りがこなれていっているような気がする。

 同時に三つ折りのキーホルダーとコインケースとを買ったのだけど、残念ながらコインケースはどこかで無くしてしまった。何年も自分が買ったコインケースがもう手元に戻らないと思うと、悔しい。たすけてドラえもーん。キーホルダーは、例によって革は問題なかったのだけど、内側のライナーが数年でボロボロになってしまった。張り替えることもできたのだろうけど、見かねた彼女が別のものをプレゼントしてくれたので、こちらは今年春に勇退。

 堅牢で忠実で、よく躾けられたシェパードは、きっとこんな撫で心地なんじゃないだろうか、なんて思う。

 本店はフィレンツェなんだけど、いまウェブをみたらお店はロンドンにもあるらしい。そしてなぜかカザフスタンにも。謎だ。

BOUTIQUE:
Via della Vigna Nuova, 45r
50123 Firenze
Tel. +39-055-211301
Fax +39-055-2679912
e-mail: neggfl@lotti.it
http://www.lotti.it/

「定番」カテゴリー 序文

  • Posted by: Syntax
  • September 4, 2007 12:00 AM
  • 暮らす



 習慣は、僕らがときとして意識的に、ときとして無意識のまま、自ら進み入っていく檻だ。定番は、心地よい牢獄である。僕らがその牢獄に蟄居したとしても、そのことを誰が咎められようか。なぜなら僕らは、すでに禁固刑を受けているのだから。定番という檻の中で。


 まったく同じ生地でまったく同じ型の、ただ袖口の寸法が5ミリ違うだけのワイシャツを4枚注文した翌日、僕はまた飽きもせず――否、本心では半ば辟易しながら――いつもの立ち食い蕎麦屋で、いつものモサモサとした麺に、何を揚げても毎度同じ味の脂っこい天ぷら(きょうはチクワ天と呼んでみる)を載せていた。定番という檻の格子のひとつひとつを書き記すことで、僕は自分が閉じ込められた牢獄をより堅牢なものにしようとしているのか、それとも、僕はその格子の隙間の向こうに何かを探そうとしているのか。新しい、何かを。


 なんちゃって。


 僕は定番が好きだ。世の定番が僕の定番になることもあるし、世の定番とは無関係に僕の定番が生ずることもある。いま風呂を浴びながらその経緯を考えてみて、思い当たった。鉄道時計だ。僕が鉄道関連で知恵熱になっていた小学生のころの運転台にはたしか、鉄道時計を置くためのスペースがあって、運転士は銘々の鉄道時計をそこに置いていた。ただの時計じゃなくて、鉄道時計ってのがミソだ。そうか、鉄道運行には専用の鉄道時計が必要なんだ!(他の時計と本質的には何も変わらないように見えるのに!)、というのが幼心の驚きだった。


 さらに中学生くらいになって「ニュートン」なんかを読んで宇宙に憧れているのと同時期に、月の石を持ち帰ったのはゼロ・ハリバートンのアタッシェ・ケースだったとか、NASAが宇宙飛行士用に選んだのはロレックスの時計だったとか、そんな固有名詞にも触れるようになる。いよいよ、ミッション達成のための選りすぐられた道具、みたいなものへの憧れが強まる。同時に、僕のものぐさな面と、ともすると独裁的な面がないまぜになって、「人民服はいいなぁ。みんながあれを着れば僕も楽なのに。」的な発想もまた、鎌首をもたげる。


 さすがに人民服を全員に着せるのはあまりいいアイディアじゃないことに気づき、そのタイミングで世の定番から僕の定番が離陸する。でも、かといって、心理的なモトネタが鉄道時計やNASAだったくらいだから僕の定番は、実のところ全然独創的なものじゃなかったりもする。そういうのを書いてみよう、という話だ。僕がボケてしまったら、このカテゴリーをもとに身辺の世話をしてくれるとありがたい。


 とはいえ、僕は「あのノートじゃなきゃ1文字も書きたくない」と定番に執着したと思ったら、「今度はこれを使ってみよう」と新製品に浮気してしまうような厄介な性格なので、本当に定番が好きなのかどうかはよく分からない。ただ、「定番化」するのは好きで、以前このブログでも書いた通り、勝手にケーキ屋を「ここは昼用」「ここは夜用」と分類しては結局のところ両方とも御用達化していたりもする。ということで、僕の「定番」には「定番化してもいいかも知れない」とか、ともすると単に「これはよかった」程度のものも含まれているので気をつけてほしい。(なにがなにやら)


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