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フランス

妄想旅行 – レンヌ

 ランスが思いのほかパリから近かったので、モン・サン=ミシェルに足を伸ばそう。ちょうど先月、ブルターニュ特産の蜂蜜酒をパリで頑張って探したこともあって、僕はブルターニュが気になっている。気になったから探した、とも言えるけれど憧憬はマッチ・ポンプ式に作用する。レンヌを通るようだから、ここでも一泊して、と妄想は膨らむ。妄想とはいえ、即実行可能な水準まで調べるのを信条としよう。

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妄想旅行 – ランス

 機内で調節した上に寝酒をあれほど呷ったのに、時差ボケで夜明けに目が覚めてしまった。所用で都内のホテルなどを検索していたら、ついつい旅の気分が昂って脇道に逸れ、気づけばランスについていろいろ調べていた。それはそれで後日の実用にも堪えそうなので、メモしておこう。

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都市の美しさについての反省

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 朝起きて見た窓の景色にはがっかりだった。「ここはどこだっけ?」という疑問が消えて、窓の外の風景がパリだと分かるとともに、僕は落胆を覚えた。無機質なビル群が、色も高さも向きもまるで無計画に散らばっている。そう思うと、近くにあるモンパルナス・タワーさえ気に食わない。なんだこの貧相な風景は。なんて散々に思った挙句、僕はすぐに考えを改めることになる。

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ル・カメレオン (パリ)

 夜はO氏の案内で、モンパルナス(Montparnasse)のビストロ、ル・カメレオン(Le Cameleon)で会食。席に着くとさっそく、白髪にピンクの眼鏡というチャーミングな出立ちでジャン-ポール・アラビアン(Jean-Paul Arabian)氏が挨拶に来てくれた。気さくな彼は、けれど、「私をパパだと思って、肉の焼き加減は任せて欲しい」という。怠惰な僕は、そもそも店がいいと思うように出してくれればそれでいいのだけれど、「私をパパだと思って」ってのが特に気に入る。父性の料理もいいじゃないか。

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ル・カスティリオン(パリ)

 M氏に連れられてサン・トノーレ通り(Rue Saint-Honore)にあるブラッスリー、ル・カスティリオン(Le Castiglione)で昼食。気取らない雰囲気と郷土的な料理にこの店の魅力があることは間違いないのだけれど、素早い給仕も忘れてはならない。僕はかつて、フランス料理はやたらと時間がかかるから仕事上の会食では避けるべきだ、と習った。けれどこの店ならその心配がなく、そのせいもあってか、店内はスーツ姿のビジネス・ランチ客ですぐに満席になった。

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